病気の夫を抱えて自分も病に倒れ生活費のためにした借金

私が借金をすることになった理由は、生活費がなくなってしまったことです。
我が家は夫が数年前に病気で倒れて、今でも働くことができません。それだけでなく、月々の医療費がかかるため、私が働かなくてはならない毎日です。しかも、病気の夫の病院の付き添いのため、週に2日は仕事を休んで、リハビリに付き添わなくてはいけないのです。そうなると、どうしても仕事が限られてしまいますし、正社員で働くのが難しく、派遣社員という立場で仕事を見つけて、働いてきました。その生活がもう5年以上続いています。
しかし、なんと今年に入って、私自身にも病気が見つかり、そのために入院して手術を受けることとなりました。そうしないと命にかかわるということで、有無を言わさず入院するように言われたのです。私自身、とても不安でしたし死にたくないので、すぐに入院することには同意しました。
しかし、そこで問題になったのは、入院するための病院代と日々の生活費です。もともと生活に余裕はなく、私が派遣社員で働いたお金で何とかやりくりをしていました。生活することはできていましたが、夫が入院していた時に、貯金はほぼ使ってしまっていたので、どうしようと慌ててしまいました。とりあえず、入院のための補償金10万円を、必死にかき集めて、病院に支払って、後はクレジットカード払いで急をしのぐこととなりました。

手術は成功して、なんとか退院しましたが、まだ働くことは当分できませんでした。その間、派遣社員の私は無収入となります。夫も当然収入がないので、お金がどこからも入ってきません。生活費はないし、来月にはクレジットカードで支払った病院費用も払わなくてはなりません。このままだとまずいということで、恥を忍んで妹夫婦に相談して、お金を借りることになりました。
私は身内から借金をすることができましたから、そういう意味では非常にラッキーです。しかし、実は20年近く前、妹の旦那さんが電車の中で盗難にあい、銀行カードまで盗まれて、預金を引き下ろされてしまったことがあります。その時に20万円寄付したことがあったのです。いつか私が困ることがあったら、その時は助けてねと言いましたが、妹夫婦はそのことを覚えていてくれて、快く30万円を貸してくれました。
そのお金は、その後地道に働いて、何とか半年以内に返済することができました。借金は早めに返してしまわないと、もう返す気にならなくなると思ったからです。我が家の夕食は、しばらくもやしの炒め物と15円のうどんが続きましたが、何とか返済しきることができました。1万円でもお金ができるとすぐ返す、それを徹底するようにしました。

借金中に辛かったことは、一切贅沢をすることができなかったことです。いくらお金を借りることができても、無駄遣いしてしまったらあっという間になくなってしまいます。なんとか借りた30万円で、私が働けるようになるまで、やりくりしなくてはなりません。そう考えると、暑い日が続いているからといってもアイス一つ買うこともできませんでした。お金の余裕もないし、何より心の余裕がなかったからです。あれ食べたいな・・・と思っても、買ってしまったらお金が減ってしまいます。なくなったらもう一度妹に頼んで借金すればいいとは思えませんでした。頭を下げてお金を借りるのは辛かったし、妹夫婦にも子供がいて、そう余裕があるわけではありません。また、お金を借りたとしても、結局は返さなくてはいけない借金です。そう考えると、無駄遣いする気になれず、苦しい毎日が続いていました。

借金の解決法として、とりあえず市役所に相談に行きました。生活保護を受けることを視野に入れて、相談したいと思ったからです。
しかし、生活保護を受けるには、いろいろハードルが高く、あなたはもうすぐ働けるでしょうから、頑張ってみてくださいと言われておしまいでした。毎日頑張ってきたのだけれど・・・と、愚痴を言いたくなりました。「必ず仕事に復帰しないと、我が家はこのまま飢え死にだな」と、かなり緊張したのを覚えてします。自分でどうしていいのか分からなかったので、無料の弁護士相談に電話して、どうしていいのかを尋ねましたが、あまり参考になる意見はもらえませんでした。我が家は貧困に陥っていましたが、この程度の貧困は、自分で何とかしろということなのね、と、ため息がでました。
結局、体調が完全に戻ってはいませんでしたが、再び働き始めることにしました。派遣社員ですが、やや専門職なので、仕事に復帰しやすかったのが幸いしました。今も生活に余裕はありませんが、節約しながら貯金に努めています。お金が全くない!というのは、相当な恐怖です。それを繰り返さないために、毎日1円でも貯金するようにしています。